前節でようやく長いトンネルを抜け出したラビッツ。今節は聖地アオーレ長岡でその真価を問う!
1Q:新潟7-20アイシンAW
ここで勝って順位を上げたいラビッツ。スターティングラインナップは#0梅木、#10大濱、#11井上、#16山澤、#34出岐の5人。両チーム共にミスが目立つ序盤、インサイドを攻めるアイシンAWに対し、ラビッツは積極的にダブルチームを仕掛けて凌ぐ。4分を過ぎ、ラビッツは#34出岐が両チーム初めてのフィールドゴールを押し込むと、#9外村も果敢にアイシンAWゴールを攻め立てる。しかしラビッツは雑なプレイが目立ち始め、アイシンAWに流れは傾き始める。終盤、ラビッツは代わった#6大城のドライブで必死に食い下がる。
2Q:新潟17-34アイシンAW(10-14)
ラビッツは#14畑中がゴール下で合わせて先制するが、リバウンドで優位に立つアイシンAWの主導権は変わらない。ミスが続き流れに乗り切れないアイシンAWだが、ラビッツもターンオーバーでそれを助けてしまう。ラビッツは#0梅木のミドルシュートと#6大城の3Pで反撃の突破口を探るが、インサイドで勝るアイシンAWは、リバウンドで圧倒すると、確実にリードを広げてゲームを折り返す。
3Q:新潟39-49アイシンAW(22-15)
後半の出だし、ラビッツは雑な攻撃で嫌な雰囲気が流れるが、#34出岐の3P、#11井上のジャンプショット、#16山澤のドライブで反撃を開始すると、堅いディフェンスから#10大濱の3Pで9点差までビハインドを縮める。更に#10大濱がリバウンドを押し込むと、#16山澤もバスケットカウントを奪い取り4点差まで詰め寄る。しかし、流れを引き寄せることが出来なかった。
4Q:新潟62-68アイシンAW(23-27)
勝利をあきらめないラビッツは#0梅木のポストプレイで先制すると、#16山澤の3Pで必死に食い下がる。しかし、またもや無謀な攻撃とミスが続き、リズムに乗ることができない。高さと個人技で上回るアイシンAWは、ゴール下を支配すると、そのままセフティリードに繋げて粘るラビッツを振り切った。
総評
ラビッツはアイシンAWの雑な攻撃とインサイドへのトラップが功を奏し、アイシンAWオフェンスを抑えるが、自らもそれに付き合ってしまいスタートダッシュに失敗する。圧倒的にリバウンドで優位に立つアイシンAWは、何度もラビッツの無謀な攻撃やミスに助けられ、次第に主導権を握る。前節の勝利を無駄にしたくないラビッツは、#34出岐と#11井上のオールスター選出コンビが反撃の狼煙を上げると、#10大濱、#16山澤の2年目コンビがそれに続き、4点差まで詰め寄る。しかしここから奮闘が報われず結局最後までアイシンAWに追いつくことが出来なかった。
最終スコア
新潟アルビレックスBBラビッツ62-68アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス
1Q:7-20
2Q:10-14
3Q:22-15
4Q:23-19
■入場者数:893人
スターティング5
#0梅木智加子
#10大濱杏華
#11井上愛
#16山澤恵
#34出岐奏
主な個人スタッツ
#16山澤恵 12得点
#34出岐奏 12得点
#11井上愛 10得点
小川HCコメント
今日の試合は、前半の入り方に尽きると思います。出だしで自分たちのリズムに乗り切れなかった。トランジションディフェンスも悪くなる。オフェンスも良いシチュエーションで売っていたがスコア出来なかった。相手も点を取れない膠着状態の中で、うちが点を入れられていたら、流れが違っていたのかもしれない。
前半を振り返った時に思ったのは、「フリースローの数が大きく違う」ということ。それは、しっかりとゴールに向かえていない証拠で、最初からかわしながら、外に逃げるようなシュートをしているからファールももらえない。しっかりとゴールに向かってアタックするようにハーフタイムで指示を出しました。後半は数多くのファールがもらえているので、最初からゴールに向かう姿勢が必要だと思います。
リバウンドはシーズンを通した課題。ボックスアウトをしているのにリバウンドを取れないということは、シューターリバウンドを取られているということ。ボールへの執着心や気のゆるみ、一瞬の隙をつかれて、相手にボールを取られている印象がある。普段からやっていることをしっかりと、100%コート上で出さなければいけないと選手には伝えました。
明日は、後半のようにしっかりとゴールにアタックするプレーを最初から出していけたらと思います。
#0梅木智加子選手コメント
自分たちのプレーができていなかった。相手は今日よりも仕上げて明日望んでくると思うので、それを受け身になるのではなく、躊躇せずに積極的にゴールに向かって行きたいと思います。
#14畑中美保選手コメント
前半は積極的にリングに向かうプレーができなかった。相手がどう来るか様子をうかがってしまい、受け身に回ったプレーしかできなかった。ボールシェアをしようとする意識が強すぎて、ボールをもらったらまずパスを選択してしまい、1対1の場面でも攻めきれない場面が多かったと思います。
ゲームフォト