【戦評掲載】12月11日(日)第18回Wリーグ公式戦　～JRA新潟競馬場サンクスデー～ vsアイシン・エィ・ダブリュウィングス戦

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2016/12/12

【戦評掲載】12月11日(日)第18回Wリーグ公式戦　～JRA新潟競馬場サンクスデー～ vsアイシン・エィ・ダブリュウィングス戦

前日の悔しい敗戦から一夜明け、ラビッツは長岡ブースターの前で雪辱を果たせるか？

1Q：新潟28-19アイシンAW

ラビッツのスターティングラインナップは＃６大城、＃１０大濱、＃１４畑中、＃３１木暮、＃３４出岐の５人。ラビッツは前日からの入れ替えが成功して、いきなり＃３４出岐の速攻と＃６大城の３Ｐで先制、＃３１木暮もバスケットカウントを奪いベンチの期待に応える。更に＃１４畑中がインサイドで基点となり＃６大城の３Ｐを呼び込み、アイシンＡＷをタイムアウトに追い込む。中盤を過ぎても、ラビッツは＃３１木暮のトランジションを中心に、＃３４出岐の３Ｐで攻勢を続けるが、アイシンＡＷもインサイドから必死に食い下がる。

2Q：新潟42-30アイシンAW（14-11）

ラビッツは＃０梅木のインサイドを中心にバランスの良いオフェンスを展開するが、シュートが入らない。じわじわと追い上げてくるアイシンＡＷに対し、ラビッツは＃１４畑中と＃０梅木がリバウンドで頑張り、主導権を渡さない。中盤を過ぎてもラビッツは＃３４出岐と＃３１木暮のスティールをはじめ、堅いディフェンスでアイシンＡＷの反撃を封じる。しかし終盤になるとファウルとターンオーバーからアイシンＡＷに追い上げを許してしまう。それでもラビッツは＃３４出岐のスティールと＃３１木暮の３ＰでアイシンＡＷに傾いた流れを断ち切ると、＃０梅木がゴール下で合わせてリードを守る。

3Q：新潟57-46アイシンAW（15-16）

ラビッツは＃３４出岐の連続ミドルシュートで後半の先手を取るが、アイシンＡＷもラビッツのミスを見逃さずに、ゲームは一進一退の攻防が続く。しかし勝利への執念を見せるラビッツは、＃３１木暮が果敢にゴールに向かうと、＃１１井上がルーズボールに飛び込み、＃１４畑中のゴールに繋げる。更にキャプテン＃０梅木とエース＃３４出岐のミドルシュートで、追い縋るアイシンＡＷをもう一度突き放す。

4Q：新潟68-67アイシンAW（11-21）

運命の最終Ｑ。ラビッツはここでも＃０梅木を中心にオフェンスを展開すると、自らのミドルシュートでこのＱを先制する。しかし地力で勝るアイシンＡＷは、ここから猛追を始める。残り４分で59-60と逆転されたラビッツは、＃３４出岐の３Ｐで再び逆転する。しかしアイシンＡＷの攻勢は止まらず、残り３分を切っても１点を争う大接戦が続く。64-67と３点を追う残り１分２０秒、両チーム共にタイムアウトを取り、最後の勝機を探り合う。残り３０秒、ラビッツは＃０梅木のゴール下で１点差まで追いつくと、アイシンＡＷのオフェンスを守り切り、残り３秒で＃１４畑中が押し込み劇的逆転に成功する。最後のアイシンＡＷの攻撃を守り切ったラビッツは、ホームでも久々の勝利を掴み取る。

総評

前日の雪辱を果たすべき、ラビッツはスターティングラインナップを入れ替えてのティップオフ。これが当たりラビッツは＃３１木暮、＃６大城、＃３４出岐の活躍でスタートダッシュに成功する。その後も＃０梅木と＃１４畑中がハイポストで基点になり、ラビッツシューター陣の得点を引き出す。更に＃１１井上のルーズボール、＃３４出岐と＃３１木暮のスティールと気迫のこもったプレイでゲームを優位に運ぶ。しかし最終Ｑになると、地力に勝るアイシンＡＷに猛追を受け、逆転を許してしまう。それでも最後まで勝利への執念を見せるラビッツは、残り３秒に＃１４畑中がゴール下から押し込み再逆転すると、アイシンＡＷの最後のオフェンスを守り切った。ラビッツは一足早いクリスマスプレゼントとして、６８６日ぶりのホーム白星をブースターに届けた。

最終スコア

新潟アルビレックスBBラビッツ68-67アイシン・エィ・ダブリュウィングス
1Q:28-19
2Q:14-11
3Q:15-16
4Q:11-21

■入場者数：1,211人

スターティング5

#6大城利佳
#10大濱杏華
#14畑中美保
#31木暮彩華
#34出岐奏

主な個人スタッツ

#34出岐奏 22得点

#0梅木智加子　14得点／8リバウンド

小川HCコメント

今日の今日の試合は、昨日とは逆の展開でしたが、出だし、前半が全てだと思います。
リバウンドの数字だけを見ると負けているが、勝負所でのリバウンドにはしっかり絡むことができていたのが良かった。

リードをしている時、安易なパスをしてしまいカットされる場面が多くみられた。これは練習でも言っていることで、
今日は終盤アイシンAWに勢いをつかせるようなパスミスを連発したのが残念でした。
しかし、40分間を通して、選手1人1人がしっかりと自分の仕事を全うして頑張ってくれたと思います。
（ホームでの初勝利ですが？）
今までずっとホームで勝てていなかったのでホッとはしている。しかし、僕は1年目なので、リーグ戦の中の1つの試合という位置づけでしかないですが、選手は一番ホッとしているのではないかと思います。ファーストラウンドは、あと来週1節で終わってしまいますが、間違いなく若手選手はゲームを通じて成長している。それがシーズンの終盤になって、経験のある選手たちとうまく融合できてきているのではないかと思います。

#0梅木智加子選手コメント

（今回の勝利で少しは肩の荷がおりましたか？）
そうですね。でもまだ来週で1次リーグが終わるだけで、年明けのオールジャパンを挟んで、すぐに2次ラウンドも続いていきます。
今日1日だけは先のことは何も考えず、ホーム新潟で、会場に来てくれたブースターの皆さんにやっと勝利を見せることができたことを喜びたいと思います。

#14畑中美保選手コメント

（最後のシュートはどうでしたか？）
ナル（＃16山澤）と目が合って、パスが来るとわかっていた。それまで何もできていないという意識もあり、ボールが来たら何かしなければいけない、ここで決めなきゃという思いはありました。実際にパスが来たときは無我夢中で、あまり得意なシュートではなかったですが、とにかくゴールに向かわなければいけないという気持ちでシュートをしました。それが良い結果につながって良かったです。
（試合が終わった時の気持ちは？）
試合が終わった瞬間は、率直に「良かった」という思いでした。
しかし、もうちょっと楽に勝てるゲーム展開だったはずなのに、自分たちが自滅するプレーが続いてしまい、こんなに競った展開になってしまったのは反省すべき点です。今回は何とか持ちこたえましたが、自分たちのリズムが乗っている時に、もっと点差を離せるようになることが必要ですし、そこは引き続きの課題だと思います。
（年内最後のホームゲームで勝てましたが？）
ホームでずっと勝てていなかったので、本当に良かったです。山梨戦は勝てましたがアウェイ戦でした。ずっと応援をしてくださるブースターの皆さんの前で勝利をすることが、応援いただいていることへの恩返しだと思いますし、勝って一緒に喜ぶことができてよかったです。そうゆう意味でも、この一勝は大きな意味があると思いました。

#31木暮彩華選手コメント

（最後のシュートはどうでしたか？）
まだあまり勝ったという実感が沸かないです。またすぐ来週に試合があるので、勝ったのは嬉しいですが、これを来週に繋げられたらもっと良いと思います。
（今日はスタートでしたが？）
ゲームの出だしが重要だと思ったので、気持ちを引き締めてゲームに臨みました。
今までは焦りからのミスが多く、そのミスからさらに焦るという悪循環で、それが迷いに繋がって、思うようなプレーができないことが多く、自分の中で早く悪い流れを断ち切りたい思いがありました。今日は、まずミスをしないように、でも攻め気を忘れずにと思ってゲームに入りました。それが良い結果につながって良かったです。

#34出岐奏選手コメント

（試合に勝ちましたが？）
勝てたことは嬉しいです。ただ、一方で課題も多く見つかった試合でした。
点差が開いて勝っていたにも関わらず、ちょっとした自分たちの自滅（パスミス等）から流れを相手に持っていかれ、最後まで分からない展開に持っていかれてしまった。最後まで攻め気を持ってプレーできていれば、もっと余裕のあるゲーム展開ができたと思います。
（ブースターの皆さんの大声援は感じましたか？）
競ったゲーム展開で、1個のミスも命取りになる状況はどの選手もボールから逃げたい気持ちがあると思いますが、四方八方オレンジで埋め尽くされていて、常に応援してくれていることを感じるので、ブースターの皆さんの声援は、頑張れる源であり、頑張らないとと思わされるような熱い、変わらない応援でした。